俳句(はいく)とは、「五・七・五」のモーラから成る日本語の定型詩です。
「はなしことば」は数万年前に、「かきことば」は数千年前に人類が取得した文化であり、さらに日本文化が生み出した「五七五」は、自然認識と社会認識の領域で世界から注目を集めています。言葉の調べ(韻律)と「季語」と「切れ」によって短い詩でありながら心のなかの場景(心象)を大きくひろげることができる特徴を持っています。
たった一七文字で織りなされる芸術です。
このプロジェクトでは、書写道の教育機関「ことがわら学園」の幼児から高校生までの生徒を対象にある試みを実施しました。「銀座かずや」の「多摩ゆず最中」と日本茶をともに食してもらい、その感動を五七五に詠み、そしてさらに日本を代表する文化「書道」に表現してもらいました。15人の生徒達は、日本の和菓子をじっくりと堪能しながら、その味わいや食生活、季節などに思いを巡らせて、五七五の詠作に取り組み、60を越える詠作品が集まりました。
代表作4点を紹介します。
日本の文学 「にしたま文華塾」、書写道「ことがわら学園」
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■ 「にしたま文華塾」
元・東京大学大学院教授・梅内拓生(うめないたくせい)氏や医療機関、総合学習塾、地域新聞社などが参加。東京都は西部に位置する自然豊かな西多摩の地を拠点に、俳句・川柳・短歌などの短韻文に詠んだ作品をつなげて評し、詠んだ作者の「存在と心」に触れ、心の世界を広げる「ことばつなぎ」活動を展開しています。生き甲斐や生きる喜びを感じてもらうことを目指し、新しい教育価値の創造、心情を表すことばのすばらしさを伝えています。
■ 書写道「ことがわら学園」
書くことを通じて言葉を大切にし、感動する心・豊かな心を育てていきます。多岐にわたる練習コースを設けていますので、子ども達は自分にあったスタイルで学んでいくことができます。